JS BAR

バーでの独り言

ノーベル賞が出なくなった時に日本は終了する

数学、物理、科学という学問を進化させてきたのは西洋に他ならない。日本は明治以降、西洋を取り入れて教育改革を行い、現在は学校で習う理系の科目である。しかし、その科目に日本人がリスペクトするのはあまりない。弁護士や医師に比べて学者は評価されないのだ。特に基礎研究や理論的なことに関しては日本ではあまり評価されないのだ。

文系、理系ということにとらわれず我々がここまで発展できたのは科学に他ならない。科学がなければ江戸時代と変わらない生活をしているのだ。しかし、日本人の意識のどこかで科学に対するリスペクトはどんどん失われていく。拝金主義に変わっているのだ。拝金主義自身に罪はないが、それによって日本人のものの考え方がどんどん俗物的になってしまった。

この俗物さは現在において特にひどくなっている。エンジニアの地位は下がり、プログラミングで生活できる人がどんどん減っているのである。

今は産業構造の変革がなくなり、世界的に稼げない仕事ばかりが増えている。ハードウェアを作る能力はなくなり、いわんやソフトウェアである。

我々が衰退する大きな原因は我々自身が科学をどんどん馬鹿にしてきたからに他ならない。明治での文明開花の時の貪欲さはもうない。もう国民が新しいことを勉強するのが嫌になったのである。

残念ながらどんどんどんどん科学は進化しており、ITも進化している。従って、会社においてソフトウェアの必要性は高まっているのだが、全然プログラマーがいないのだ。技術者もいない。ないないなのだ。

外国からのエンジニアを増やすつもりだろうが、エンジニアの待遇は年々国際的に上がるのに日本は下がっているために誰も来ないだろう。従って、今いるエンジニアで何とか食べていかなければいけないのだ。